データ保護セキュリティモジュール(Micro Token Exchange)
Micro Token Exchangeは、米国のEclypses社によって開発されたデータ保護に強いソフトウェアになります。データ保護は、エンクリプション、マスキング、トークナイゼーションなどの種類があり、Micro Token Exchangeはトークナイゼーションとエンクリプションのコンビネーションでデータを保護します。
保護する対象データは、以下のような種類が想定されます。
- Data at Rest(ストアデータの保護)
- Data in Transit(伝送データの保護)
- WEB Browserのトランズアクション保護

Tokenization技術とは
機密情報をトークンと呼ばれるランダムに生成された代理データに置き換えて保存・利用する技術であり、トークンから機密情報を復元することができないことを利用し、暗号化では対応が困難なデータを保護します。
秘密情報保護におけるTokenization技術のメリット
機密情報を保護するには、一般的に暗号化技術が広く利用されています。しかし、暗号化された情報は、一定の法則により変換された秘匿化データであるため、暗号の強度が弱いと復号されてしまいます。これに対して、Tokenization技術はトークンから元の機密情報を解読できないため、機密情報の長期保管に適しています。
鍵管理システムとの違い、メリット
- 鍵を保管することはありません
必要な時に作成し、その時に利用して後は保存しません - 鍵を伝送することはありません
復号化する場合などのためにでも鍵を伝送することはありません
必要な時には再度同一の鍵を作成し利用します - 同じ鍵を使うことはありません
同じ鍵はありません
(復号化する場合などのために再作成することは除きます) - 鍵管理は必要ありません
保管も伝送もしませんので鍵管理の機能、システムを必要としません
エンドポイント間のデータ伝送のセキュア化
- いかなるファイルタイプにも対応
例) Email, Documents, .pdf, .docx, .xls, .jpg .png, .zip, .psd, .ppt. - ライブ配信 – Streaming Video – Surveillance
- いかなる通信プロトコールにも対応
例) Bluetooth, Internet, NFC, Satellite, SCADA, WiFi
NIST 800-30 について(侵入テスト評価結果)
H2L Solutions, Inc.による侵入テスト(Penetration Testing)の結果
「MTE認証トークンの生成に使用されているアルゴリズムは、クライアントとサーバー間の通信として使用されているトークンの生成と復号化、または読み取りの両方に使用されているプロセスを壊すことは、国家レベルの専門家の試みが必要。」 「このテクノロジーは、軍事的なセキュリティと安全性を損なうことなく、今後の軍事テクノロジーを強化する可能性を持っている。」
Micro Token Exchangeの特長
- 早い 50KB以下のサイズで10マイクロセカンド以下のレイテンシー
- 軽い ミニマムFlash 3KB RAM3.2KB Stack400Bytes (オプションによる)
- 鍵管理不要 データを暗号化して送る場合鍵は送り側で生成後消え、受け取り側で同じ鍵が生成されデータを復号する。複合後鍵は消え、鍵は伝送されない。また、この同じ鍵は二度と使われない。
- 多様なオプション スピード重視かセキュリティ重視かによりオプションの選択が可能
例)パケットサイズ、トークンバイト数、Sequencing, Time Stamp, Checksum 等
ターゲットアプリケーション
- IOTデバイス IIOTデバイス
- スマートキー
- ロボット
- ドローン
- スマートシティ、スマート家電
- フィンテック
- 選挙などの投票(携帯電話アプリ)
- あらゆる組み込み製品
Data in Transitのシステム概念図(平パケット通信時)
